2023年度アメリカ大リーグ “アメリカン・リーグ” でMVPに選ばれたエンゼルスの大谷翔平選手。
2度目のMVPを受賞という快挙に日本国中が大興奮の中、11月17日(金)より
ディズニープラスでドキュメンタリー『Shohei Ohtani - Beyond the Dream』が配信されました!
広告モデルを務めるコーセー「コスメデコルテ」の美容液が爆売れするなど、多方面で影響力をもつ大谷選手。
そんな彼のロングインタビュー映像が珍しい、この貴重な作品を本音でレビューしたいと思います!
【どんなドキュメンタリー?】
大谷選手へのインタビューはもちろん、彼と縁のある栗山英樹 元日本ハムファイターズ監督や松井秀喜さん、ダルビッシュ有選手などにもインタビュー。
お互いがそれぞれのインタビューを見て相手の質問に答えたり、当時のことを語る姿も必見です。
インタビュー場面のみならず、生まれたときから現在までの写真や映像も見れる “まるごと大谷翔平!” なドキュメンタリーです。
【大谷選手の意外な素顔は?】
このドキュメンタリーを観る前は、テレビや新聞とは違う大谷選手の素顔がこの作品で見られるのではないか、と思っていました。
でもその期待は見事に裏切られたのです。なぜなら……大谷選手はいつも素の自分を見せていたから。
とにかく野球への興味が強く、少年時代から野球ひと筋!
野球ファンの間では有名な、高校1年生のとき “ドラフトで8球団から1位指名される” ことを目標に作成したというマンダラチャート。
大谷選手は、多くの人の目に触れていることについて「本当は隠したいです」と恥ずかしそうに語っていました。
WBC優勝後の夢について「今はない」と語る姿もあったのですが、忘れていること、やるべきことがあると紙に書いているそうです。
書いて、見て、修正し、実現していく。常に “できないことができるように” と、ひとつひとつ努力をして積み重ねているんです。
興味深いのは、大谷選手の口からは「努力」や「根性」というワードがほとんど出てこないんですよ。
当然持ち合わせているけれど、あえて口に出さないところがスマートで素敵! と思いました。
【野球の神様に守られた選手】
このドキュメンタリーには、日本からメジャーリーグに挑戦して大活躍した松井秀喜さん、現在もパドレスで活躍中のダルビッシュ有さん、
日本ハムファイターズの元監督・栗山英樹さんなどが大谷翔平さんについて語っています。
彼自身が二刀流になった理由も語っているのですが、個人的に興味があったのは、ダルビッシュ有さんのインタビュー。
日本のプロ野球からメジャーリーグに行くと、環境に馴染むまで苦労するそうです。
ダルビッシュさんも最初は居心地の良くない思いをしたそうです。
しかし、大谷選手さんは「エンゼルスはいい環境で人間関係で嫌だなと思ったことはないです」と語っていました。
チームが違えば雰囲気も違うし、もしかしたら大谷選手は自分にとってよくないことがあったとしても、ネガティブに受け止めないタイプなのかもしれない。
私には、愚痴ったり、悪口を言ったり、喧嘩をしたりする大谷選手の姿がちっとも思い浮かばないし、「やっぱりこの人は野球の神様に守られている!」と思ったんです。
【高3の大谷選手が考えた人生スケジュール】
マンダラチャートとは別に、高校3年生のときに作成した人生において目標としていることが細かく記されている
「人生のスケジュール表」が登場するのですが、そのシートに大きく記されている言葉が強烈。
「人生が夢を作るんじゃない、夢が人生を作るんだ」
野球における夢が彼の人生を形成していて、夢を現実にすることで頭の中はいっぱい。夢を実現するために、どうしたらいいのかと考えながら前に進んでいるのでしょう。
そういえば、WBCのときに決勝前のロッカールームで「もう憧れるのはやめましょう」とチームメイトを鼓舞していたことを思い出しました。
多くのプロ野球選手が憧れるメジャーリーガーに対し、憧れの気持ちを抱いていたら勝てるわけがない!と。
夢を夢で終わらせないのが大谷翔平の人生訓なんですね。
大谷選手から超リアルに人生を生き抜く力、頑張る力をもらえました。
野球ファンじゃなくても必見のドキュメンタリー。ぜひディズニープラスからご覧ください!
執筆:斎藤 香 pouch【ポーチ】より